「趣味は?」と聞かれて固まる大学生のあなたへ
サークルの自己紹介、バイト先の雑談、就活の面接練習。「趣味は何?」と聞かれて、一瞬、頭が真っ白になる。とりあえず「映画……とか」と濁したけれど、本当はそんなに映画を観るわけでもない。そんな経験、ありませんか。
タイムラインを開けば、同期はフェスに行き、誰かは登山の写真をあげ、別の誰かは資格の勉強を語っている。それを見ながら、自分の今日を振り返ると、授業に出て、バイトして、寝る前にスマホ。「自分には、これといって語れるものがない」。その静かな焦りは、思っているよりたくさんの大学生が抱えています。
趣味がない=充実していない、ではない
まず置いておきたいのは、「趣味がない=中身がない人」ではない、ということです。
趣味は、人に見せるための実績ではありません。語れるかどうか、写真映えするかどうかは、本来どうでもいいこと。あなたが授業をこなし、バイトを続け、友だちと話している時点で、毎日はちゃんと動いています。ただそこに「自分のための小さな楽しみ」がまだ加わっていないだけ。
それは性格の問題でも、行動力のなさでもありません。趣味が見つからないのは、たいてい「探し方の設計」がまだ整っていないだけです。続かないのも同じで、根性ではなく、始め方の問題であることがほとんどです。
趣味が見つからない理由を分解
漠然と「自分には趣味がない」と思っていると、ずっと靄の中にいるような気持ちになります。理由を分けて見ると、意外と単純なことに気づけます。
SNSで人の充実と比べてしまう
SNSに流れてくるのは、誰かの「いちばん盛り上がった瞬間」だけです。撮らなかった退屈な時間や、続かずにやめた趣味は表示されません。その編集済みのハイライトと、自分の編集前の日常を並べれば、見劣りするように感じるのは当たり前。見えている相手が、最初からフェアな比較になっていないのです。
「就活で言える趣味」を探そうとしている
「面接で話せるものを」「ガクチカになるものを」と考え始めると、趣味選びが急に重くなります。評価されるためのものを探すと、楽しむ前に「これは語れるか?」という審査が入ってしまう。本来、趣味は誰かに採点されるものではありません。まずは「就活で言えるか」を一回脇に置くと、選択肢はぐっと広がります。
何が好きか、まだ言葉になっていないだけ
「好きなものがない」のではなく、「好きかもしれないもの」がまだ言葉になっていない、というケースはとても多いです。なんとなく動画を最後まで見てしまうジャンル、ついやってしまうこと、時間を忘れる瞬間。そこに小さなヒントは散らばっていて、ただ拾って名前をつけていないだけ、ということがあります。
学生のうちに試しやすい「軸」の考え方
「何が趣味になるか」をいきなり決めようとすると詰まります。代わりに、自分の傾向を知るための「軸」で考えると、試す範囲をしぼりやすくなります。
- ひとりで集中したい? 人と一緒がいい? ひとりなら読書や絵やゲーム、誰かとならボードゲームや軽い運動が合いやすい。
- 体を動かしたい? じっとしていたい? 散歩やストレッチか、書くこと・観ることか。
- 作りたい? 味わいたい? 何かを生み出すか、すでにあるものを楽しむか。
- その場で楽しみたい? 積み上げたい? 一回完結か、少しずつ続けて変化を感じたいか。
大学生のあなたには、社会人より明らかに有利な点があります。授業の合間、長い休み、決まった生活リズム。試して合わなければ、軽くやめて次に移れる「実験の時間」がたっぷりある。今は、正解を当てる時期ではなく、ハズレも込みで試せる時期です。
今日できる1分ミッション
大きな目標はいりません。今日できる、ばかばかしいくらい小さなことから始めます。
- 保存したまま見ていないSNSの投稿を1つだけ開いて、「自分はどのジャンルを保存しがちか」を眺める
- スマホのメモに「最近、時間を忘れたこと」を1つだけ書く
- 大学の図書館で、興味のある棚の前を1分だけ通る(借りなくていい)
- いつもの帰り道を、1本だけ違う道に変えて歩いてみる
- 「ちょっと気になる」で止まっていた動画を、1本だけ最後まで観る
ポイントは、「やり切る」より「触れてみる」。合わなければ、それで一つ候補が消えた、という前進です。
お金がない学生でも始められるもの
「趣味って結局お金がかかるのでは」という不安もありますよね。でも、最初は買わなくて大丈夫です。
スマホのメモ帳、大学の図書館、いつもの通学路、すでに持っているスマホのカメラ。これだけで、書く・読む・歩く・撮るは今日から始められます。道具をそろえるのは、「これ、続きそうかも」と自分で思えてからで十分。順番が逆だと、形から入って満足して終わりがちです。お金をかけずに始められる選び方は、お金をかけずに始められる趣味でもまとめています。
「そもそも自分が何を好きなのか分からない」という段階なら、自分が何を好きかわからないときの方から眺めてみるのもおすすめです。
自分のタイプを整理したくなったら
ここまで読んで、「軸はわかったけど、自分はどっち寄りなんだろう」と思ったら、それを一度言葉にしてみると次の一歩が見えやすくなります。TinyTrailの無料診断(16タイプ)は、いくつかの質問に答えるだけで、あなたが「ひとり寄りか・人と寄りか」「作る寄りか・味わう寄りか」といった傾向をやさしく整理してくれます。点数や順位はつかず、誰かと比べるものでもありません。趣味を決めるためというより、自分の傾向を知る入口として、気が向いたときに試してみてください。TinyTrailについてはTinyTrailってどんなサービス?でも紹介しています。